てすとで小説(短編)を投稿してみます百合の剣 一三七○年十月二日。その日、デュ・ゲクランはあるじである王、シャルル五世によってフランス大元帥に任じられることになっていた。 ――ああ、やだなあ。俺は大勢の前に出るような儀式は苦手なんだよな。 デュ・ゲクランはそう思った。デュ・ゲクランは珍しく憂鬱だった。デュ...
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